
ホテルを予約するとき、「駐車場あり」と書かれていれば、自分の車も停められそうに見えます。
ただし、そこで判断を終えるのは早計です。ホテルの駐車場は、施設や設備によって利用条件が大きく異なります。
たとえば機械式駐車場では、全高だけでなく、全長・全幅・重量・最低地上高・タイヤ外幅など複数の制限が設定されていることがあります。さらに、同じホテルでも普通車用とハイルーフ車用で条件が違ったり、サイズは条件内でも特定の装備や車種が対象外になったりする場合があります。
SUVやミニバン、背の高い軽自動車、輸入車だけの問題ではありません。コンパクトカーでも仕様によって条件にかかることがありますし、ルーフボックスやキャリア、社外ホイールなどを装着していれば、純正状態の諸元だけでは判断できません。
この記事では、ホテル駐車場に自分の車が入るかを確認するために、何を調べ、どの数値同士を比べればよいのかを順番に整理します。
重要なのは、車名だけで「入る・入らない」を決めないこと。
自分の車の仕様と、利用する駐車場の公開条件を一つずつ照らし合わせる。
これが確認の基本です。
この記事でわかること
- ホテル駐車場で確認したい7つの車両条件
- 車検証とメーカー公式情報の使い分け
- 機械式駐車場で見落としやすい追加条件
- 制限値と同じ数値や、未公表の条件をどう考えるか
- ホテル駐車場が使えない場合の次の確認先
- 予約前に使えるチェックリスト
ホテル駐車場に入るかは3つの手順で確認する

先に結論から。
ホテル駐車場に自分の車が入るかを確認するときは、次の3段階で考えると整理しやすくなります。
1. ホテル駐車場の制限値を確認する
最初に見るのは、駐車場側の条件です。主な確認項目は次のとおり。
- 全長
- 全幅
- 全高
- 重量
- 最低地上高
- タイヤ外幅
- 車両形状や付属品に関する条件
ただし、すべての駐車場で7項目が公開されているわけではありません。
「車高2.0mまで」のように一部だけを示す施設もあれば、全長・全幅・全高・重量・最低地上高・タイヤ外幅まで細かく公表している施設もあります。
2. 自分の車の数値を確認する
次は車両側です。
全長・全幅・全高・車両重量・車両総重量は、まず車検証で確認します。
最低地上高やタイヤ外幅、ドアミラーを含む幅、オーバーハングなど、車検証だけでは確認できない項目は、自動車メーカーの公式諸元表やFAQなどを確認します。
同じ車名でも、年式・型式・グレード・駆動方式・タイヤサイズなどによって数値が異なる場合があります。
「同じ車種だから同じだろう」とは考えず、自分の車と同じ仕様まで確認するのが基本です。
3. 同じ項目・単位・意味で照らし合わせる
最後に、駐車場側の制限値と車両側の数値を照らし合わせます。
ポイントは、同じ項目同士を比較すること。
たとえば、
- 全幅とタイヤ外幅
- 車両重量と車両総重量
- 車検証上の全高とルーフボックス装着後の実際の高さ
は、それぞれ別の数値です。
また、1,550mmと155cmのように単位が違う場合は、単位をそろえてから比較します。
なお、公開されている寸法条件に収まっていても、「必ず入庫できる」という意味ではありません。
車両形状や付属品、設備固有の条件は別に確認が必要です。空車状況も、車両適合とは切り分けて考えます。
「駐車場あり」だけでは自分の車が停められるかわからない

実際に使う駐車設備の寸法・重量・装備条件を確認します。
ホテル予約サイトやホテル公式サイトには、「駐車場あり」と表示されていることがあります。
この表示からわかるのは、基本的に「駐車場を利用できる仕組みがある」ということまで。
自分の車がその駐車場の条件を満たしているかは別問題です。
たとえば同じ「駐車場あり」でも、
- 屋外の平面駐車場
- 屋内の自走式立体駐車場
- タワー式などの機械式駐車場
- ホテル敷地外の提携駐車場
では、確認すべき条件が異なります。
しかも、1つのホテルに複数の駐車設備があるケースも珍しくありません。
普通車用とハイルーフ車用で車高上限が違う、設備ごとに全幅やタイヤ外幅の条件が違う――といった例もあります。
実際にホテルルートインの一部施設の公式案内では、普通車とハイルーフ車で車高上限が異なるほか、全長・全幅・タイヤ幅・重量・最低地上高まで条件が公表されています。さらに、キャリアやエアロパーツなど装備に関する制限もあります。
つまり、「ホテルに駐車場があるか」だけではなく、自分が実際に利用する駐車設備の条件を見ることが必要です。
※6
サイズ条件と空車状況も別
もう一つ、混同しやすい点があります。
「車が入るか」と「当日停められるか」は別の話です。
車両寸法が条件内でも、先着順の駐車場が満車なら利用できません。
反対に、駐車枠が空いていても、車両がサイズ制限を超えていれば利用できません。
そのため、
- 車両適合
- 予約可否
- 先着順
- 空車状況
は分けて確認する必要があります。
ホテル駐車場で確認したい7つの車両条件

ホテル駐車場との適合を見るなら、まず押さえたいのが次の7項目です。

全長
全長は、車の前後方向の長さです。
機械式駐車場では、パレットや格納スペースに収まる必要があるため、全長の上限が設定されることがあります。
ホテルの案内に「全長5,000mm以下」と書かれていれば、自分の車の全長と比較します。
ここでも、車名だけでの判断は禁物です。同一車種でも、世代やグレード、仕様によって全長が異なる場合があります。
全幅
全幅は、車の左右方向の幅です。
駐車場によっては「1,850mm以下」「1,900mm以下」のように上限が示されています。
SUVや輸入車などでは全幅が大きい車もありますが、「国産車だから大丈夫」「コンパクトカーだから大丈夫」とは限りません。
また、全幅とは別に、ドアミラーを含んだ最大幅やタイヤ外幅が必要になる場合があります。
トヨタは一部車種について、駐車場検討用として「ドアミラーを含んだ最大幅」を別項目で公開しています。
そのため、駐車場側がミラーや装置との干渉について条件を示している場合は、全幅だけで判断しないようにします。
全高
ホテル駐車場で特に目につきやすい条件が全高です。
タワー式や地下・立体駐車場では、高さ制限が設定されていることがあります。
たとえば、
- 普通車:1,550mm以下
- ハイルーフ車:2,000mm以下
のように、同じ駐車場でも収容区画によって条件が違う場合があります。
全高はSUVやミニバンだけでなく、背の高い軽自動車やコンパクトSUVでも注意が必要です。
さらに、ルーフキャリアやルーフボックスなどを後付けしている場合は、カタログ上の純正全高だけで判断できません。
車両重量
道路運送車両法では、車両重量を「運行に必要な装備をした状態における自動車の重量」と定義しています。
車検証には「車両重量」が記載されています。
駐車場側が「重量2,300kg以下」などと表示している場合は、その「重量」が何を指すのか確認する必要があります。
「車両重量」と明示されていれば同じ項目を比較できますが、単に「重量」とだけ書かれていて定義がわからない場合は、車両重量だと決めつけないようにします。
車両総重量
道路運送車両法では、車両総重量を、車両重量+最大積載量+55kg×乗車定員の総和と定義しています。
つまり、車両重量と車両総重量は同じ数値ではありません。
駐車場の条件が「車両総重量○kg以下」と明記されているなら、車検証の車両総重量と比較します。
逆に、「重量」としか書かれておらず定義が確認できない場合は、公開情報だけで適合を断定しない方が適切です。
※3
最低地上高
最低地上高は、地面と車体下部との間隔を見るための数値です。
機械式駐車場では、パレットや段差との干渉を避けるため、最低地上高の下限が設定されている場合があります。
たとえばホテルルートインの一部施設では、最低地上高110mm以上という条件が公表されています。
ローダウン車やエアロパーツ装着車などは特に注意が必要です。
最低地上高は電子車検証の券面記載事項として列挙されていないため、メーカー公式の諸元表などを確認します。
タイヤ外幅
タイヤ外幅は、左右のタイヤの外側から外側までの幅です。
ここで注意したいのは、車体の「全幅」とは別の数値だという点です。
機械式駐車場では、パレットやタイヤ位置の制約からタイヤ外幅の上限が設けられていることがあります。
トヨタは、タイヤ外側から外側までの幅の参考値を「トレッド+タイヤ1本分の幅」で算出する方法を案内しています。また、一部車種では仕様別のタイヤ外側間寸法を公式FAQで公開しています。
同じ車種でもタイヤやホイールの仕様が異なれば数値が変わることがあるため、純正状態と異なるタイヤ・ホイールを装着している場合は特に注意します。
※4
車高・車幅だけでは足りない|見落としやすい条件

全長・全幅・全高だけで確認を終えるのは不十分な場合があります。
機械式駐車場などでは、さらに細かい条件が加わるからです。
ドアミラー
車体の全幅が条件内でも、駐車設備の入口や装置との関係で、ドアミラーを含む幅が問題になる場合があります。
自動車メーカーが「ドアミラーを含んだ最大幅」を別に公開している車種もあります。
駐車場側からミラー格納の指示がある場合は、その指示に従います。
F値・R値・オーバーハング
機械式駐車場では、車輪の位置だけでなく、車体の前後への張り出し方も影響します。
自動車メーカーの駐車場検討用FAQでは、
- フロントバンパーオーバーハング
- リヤバンパーオーバーハング
- F値
- R値
などを公開している例があります。
トヨタのFAQでは、F値を「フロントバンパーオーバーハング+ホイールベース」、R値をリヤバンパーオーバーハングとして案内している車種があります。
全長が同じ車でも、前後の張り出し方やホイールベースが同じとは限りません。
駐車設備がこうした条件を指定している場合は、その数値も確認します。
ルーフレール・アンテナ・ルーフキャリア・ルーフボックス
屋根の上に装備品を付けている車は、メーカー純正状態の全高だけで判断しないようにします。
特に、
- ルーフキャリア
- ルーフボックス
- 自転車積載装置
- 後付けアンテナ
などがある場合は、実際の状態を確認する必要があります。
ホテルルートインの一部施設では、ルーフキャリア、ルーフレール、自転車、リアウイング、エアロパーツなどを装着・積載した車について、入庫できない旨を案内しています。
つまり、見るべきなのは寸法だけではありません。装備そのものが利用条件になることもあります。
エアロパーツ・車高変更
ローダウンやエアロパーツの装着によって、最低地上高や前後の張り出しが純正状態から変わっている場合があります。
逆に、リフトアップや大径タイヤへの変更で全高が増えていることもあります。
改造や後付け装備がある場合は、カタログ値より実車の状態を優先して考えます。
タイヤ・ホイール変更
社外ホイールやタイヤサイズ変更により、タイヤ外幅などが純正仕様と違う可能性があります。
メーカー公式の数値は、指定された純正仕様を前提としていることがあります。
タイヤ・ホイールを変更している場合は、純正値をそのまま利用しない方が安全です。
自分の車のサイズ・重量はどこで確認する?

全長・全幅・全高・車両重量・車両総重量など
最低地上高・タイヤ外幅・ミラーを含む幅など
ルーフボックス・キャリア・車高変更・タイヤ変更など
駐車場側の条件がわかったら、次は自分の車の数値です。
まず車検証を確認する
国土交通省によると、電子車検証の券面には、
- 車名・型式
- 長さ・幅・高さ
- 乗車定員
- 車両重量・車両総重量
などの基礎情報が記載されています。
全長・全幅・全高・重量を調べるなら、まず車検証を見るのが基本です。
駐車場側と車両側でcmとmmが混在している場合は、比較前に単位をそろえます。
たとえば、
155cm=1,550mm
です。
単位を取り違えると、そのまま適合判断の誤りにつながります。
※1
電子車検証の情報は閲覧アプリでも確認できる
車検証閲覧アプリでは、電子車検証のICタグに記録された情報を確認できます。
国土交通省によると、アプリからは、電子車検証発行時や更新時に発行される「自動車検査証記録事項」と同じ内容のPDFを出力できます。
券面に表示されない情報まで確認したい場合に利用できます。
※2
メーカー公式の諸元表・FAQも確認する
ただし、車検証だけですべての条件を確認できるわけではありません。
最低地上高、タイヤ外幅、ドアミラーを含んだ最大幅、F値・R値などは、メーカー公式の諸元表やFAQに掲載されている場合があります。
たとえばトヨタは一部車種について、
- タイヤ外側間寸法
- ドアミラーを含んだ最大幅
- フロント/リヤのオーバーハング
- F値
などを駐車場検討用の参考値として公表しています。メーカー自身も、測定方法などで数値が異なる場合があるため目安として確認し、最終的には実車で確認するよう案内しています。
ここで最も避けたいのが、別グレードや別年式の数値を流用することです。
※5
後付け装備があるなら実車状態を確認する
ルーフボックス、キャリア、エアロ、ローダウン、大径タイヤなどを装着している場合、メーカー標準状態の数値と実車が違っている可能性があります。
こうした車では、車検証やカタログの数値だけで結論を出さず、現在の実車状態を確認します。
平面・自走式立体・機械式では確認ポイントが違う

ホテルの駐車場は、大きく平面・自走式立体・機械式などに分けられます。タイプが違えば、確認ポイントも変わります。
平面駐車場
屋外平面駐車場では、機械式設備のようなパレット寸法はありません。
ただし、
- 駐車区画の幅・長さ
- 通路の幅
- 屋根やゲートがある場合の高さ
- 大型車不可などの利用条件
が設定されている場合があります。
「平面駐車場だから、どんな車でも停められる」と決めつけないことが大切です。
自走式立体駐車場
自走式立体駐車場は、ドライバーが自分で走行して駐車階まで移動するタイプです。
入口や各階で高さ制限が設けられていることがあります。
また、通路やカーブ、スロープなどの形状によって、大きな車では取り回しに注意が必要なこともあります。
機械式駐車場
機械式駐車場は、3タイプの中でも確認項目が多くなりやすい設備です。
全長・全幅・全高だけでなく、
- 重量
- タイヤ外幅
- 最低地上高
- オーバーハング
- 付属品
- 車種固有の条件
などが指定される場合があります。
さらに、普通車枠とハイルーフ枠で条件が異なる場合があります。
機械式駐車場を利用する場合は、「全高だけ条件内だから大丈夫」と判断せず、公開されている条件をすべて確認します。
自分の車とホテル駐車場の条件を照らし合わせる方法

mm・cmをそろえる
同じ項目同士で比較
車両重量等を区別
推測せず要確認
ここまで情報がそろったら、実際に数値を比べます。
単位をそろえる
最初にそろえたいのが単位です。
たとえば、
- 155cm → 1,550mm
- 185cm → 1,850mm
のように変換します。
ホテル側がmm、自分の車がcmのままでは比較しにくいため、どちらかに統一します。
同じ項目同士を比較する
次は、同じ意味の数値同士を比較します。対応関係は次のとおり。
- 駐車場の全長上限 ↔ 車両の全長
- 駐車場の全幅上限 ↔ 車両の全幅
- 駐車場の全高上限 ↔ 車両の全高
- 駐車場の最低地上高下限 ↔ 車両の最低地上高
- 駐車場のタイヤ外幅上限 ↔ 車両のタイヤ外幅
一方、
全幅とタイヤ外幅は同じではありません。
片方しか確認できていないのに、もう片方も条件内だと判断しないことが重要です。
重量は定義をそろえる
重量条件で重要なのは、「何の重量を指しているか」です。
駐車場に、
- 車両重量
- 車両総重量
のどちらかが明記されていれば、同じ項目と比較します。
単に「重量○kg以下」としか書かれておらず、定義が判断できない場合は、公開情報だけでは確定できない条件として扱う方が安全です。
上限値と同じ数値なら余裕があるとは考えない

たとえば、
駐車場:全高1,550mm以下
車両:全高1,550mm
だったとします。
「以下」という表現上は範囲内です。ただし、差は0mm。
実際の駐車場では、車両形状や付属品、測定状態、設備固有条件なども関係します。
そのため、この記事では制限値と車両値が同値の場合は「要確認」として考えます。
独自に「3cm余裕があれば大丈夫」「5cmあれば安全」といった安全マージンを設定することもしません。
基準にするのは、あくまで駐車場が公表している条件です。
書かれていない条件を「制限なし」と考えない
ホテル公式サイトに車高しか書かれていない場合、
「全幅制限はない」
「重量制限はない」
とは限りません。
単に公式ページで公開されていない可能性もあります。
必要な条件が確認できない場合は、わからないものを推測で埋めず、「要確認」として扱う方が適切です。
ホテル駐車場の公開条件を読み解いてみる

ここからは、全国のホテルで見られる代表的な駐車場条件をもとに、確認方法を整理します。特定の地域や支店に限定せず、どのホテルでも使える見方として考えます。
例1|複数の寸法条件があるホテル駐車場
ホテルルートインの一部施設の公式案内では、駐車制限として次のような項目が公表されています。
- 普通車とハイルーフ車で異なる車高上限
- 全長上限
- 全幅上限
- タイヤ幅上限
- 重量上限
- 最低地上高下限
さらに、ルーフキャリア、ルーフレール、自転車、リアウイング、エアロパーツなどについても入庫条件が示されています。
この例だけでも、「車高だけ見ればよい」という考え方では足りないことがわかります。
確認するときは次のように整理します。
| 駐車場側の条件 | 車両側で確認するもの |
|---|---|
| 全長○mm以下 | 車両の全長 |
| 全幅○mm以下 | 車両の全幅 |
| 車高○mm以下 | 車両の全高 |
| タイヤ幅○mm以下 | タイヤ外幅 |
| 重量○kg以下 | 重量の定義を確認したうえで該当値 |
| 最低地上高○mm以上 | 車両の最低地上高 |
| キャリア等不可 | 現在の装着状態 |
※6
例2|公開寸法を満たしていても車種・装備条件があるケース
ザ ロイヤルパーク キャンバスの一部施設の公式案内では、複数の駐車場について全長・全幅・タイヤ外幅・全高・最低地上高・重量などの条件が細かく掲載されています。
さらに、提携する機械式駐車場では、リアスポイラー付きハイルーフ車や一部車種・同等サイズ車種について利用制限も案内されています。
ここで重要なのは、
公開された寸法条件を満たす=自動的に利用可能
ではない、という点です。
設備側が特定の車両形状や車種について追加条件を示している場合、その条件も確認する必要があります。
※7
軽自動車・コンパクトカーでも「小さいから大丈夫」とは限らない

軽自動車やコンパクトカーは、全長や全幅の面では大型SUVやミニバンより条件を満たしやすい場合があります。
とはいえ、「小さい車=どの駐車場でも大丈夫」ではありません。
特に見落としやすいのが全高です。
背の高い軽自動車やコンパクトSUVでは、普通車用の機械式駐車場の高さ条件を超えることがあります。
また、駐車設備によっては最低地上高やタイヤ位置など別の条件もあります。
したがって、軽自動車・コンパクトカーでも、
車名ではなく実際の全高・全幅・最低地上高などを確認する
という基本は同じです。
SUV・ミニバンで特に注意したい条件

SUVやミニバンでは、特に次の項目を意識します。
全高
背の高い車では、普通車用の機械式駐車場に入らない可能性があります。
ハイルーフ対応区画があっても、その台数が少ない場合があります。
全幅
大型SUVや一部のミニバンでは、全幅が駐車設備の上限に近くなることがあります。
ドアミラーやタイヤ外幅について別条件がある場合も確認します。
重量
大型SUVやPHEV、EVなどでは、車種によって車両重量が大きくなることがあります。
駐車場に重量上限がある場合は、全長・全幅・全高だけでなく重量も確認します。
車両形状・装備
同じ寸法帯でも、リアスポイラー、ルーフレール、スライドドア周辺の形状などが設備条件に関係する場合があります。
駐車場公式情報に車種指定や装備指定がある場合は、その条件を優先します。
公開寸法を満たしていても駐車できないことがある

主要寸法がすべて公開条件の範囲内でも、実際には利用できないケースがあります。
車両形状や付属品に制限がある
ルーフキャリアやエアロパーツ、リアスポイラーなどが原因で利用不可になる場合があります。
特定車種について別条件がある
駐車設備によっては、寸法値だけでなく特定車種や同等サイズ車について利用制限を設けていることがあります。
その場合は、単純な寸法比較だけで利用可能とは判断できません。
ハイルーフ枠が満車になることがある
京王プレリアホテルの一部施設の公式案内では、駐車場自体の車高上限などを示す一方で、車高1.55mを超えるハイルーフ車両は駐車台数に限りがあると案内しています。
※8
つまり、
車両サイズが設備条件内
でも
その車に対応する枠が当日空いている
とは限りません。
設備ごとに条件が異なる
同じホテルでも複数の駐車設備があり、それぞれ条件が違う場合があります。
ホテル全体の「駐車場あり」表示ではなく、実際に利用する設備の条件を確認します。
「車が入るか」と「駐車できるか」は分けて考える

ホテル駐車場では、車両適合とは別に利用条件も見ます。代表的なのは次の4点です。
予約制
駐車場の予約が必要な場合があります。
宿泊予約を取っただけでは、駐車場が確保されないケースもあります。
先着順
先着順では、自分の車がサイズ条件を満たしていても、到着時に満車なら利用できません。
入出庫可能時間
夜間は入出庫できないなど、利用時間が決められている場合があります。
ハイルーフ対応台数
普通車枠とハイルーフ枠の台数が別になっている場合があります。
ホテル駐車場を選ぶときは、適合条件と利用・空車条件を分けて確認するのが基本です。
ホテルの駐車場が使えなくても、ホテルを諦める必要はない

※代替駐車場も、寸法・重量・営業時間・予約条件などを確認します。
ホテルの駐車場が自分の車に合わなくても、その時点でホテル自体を候補から外す必要はありません。
ホテルによっては、
- 敷地外の提携駐車場
- ホテル公式が案内する周辺駐車場
- 近隣の自走式・平面駐車場
などを案内している場合があります。
ザ ロイヤルパーク キャンバスの一部施設では、提携する機械式駐車場だけでなく、近隣の屋内自走式駐車場や屋外平面駐車場についても案内し、それぞれのサイズ条件を掲載しています。
このような場合は、ホテル本体の駐車場が条件外=そのホテルには泊まれないとは考えず、代替駐車場も含めて検討できます。
ただし、周辺駐車場にもサイズ・重量・営業時間などの条件があります。
代替駐車場についても、同じ手順で自分の車との条件を確認します。
※7
ホテル予約前の駐車場チェックリスト

ここまでの内容を、予約前に使えるチェックリストへまとめます。
車両適合
- □ 駐車場の種類を確認した
- □ 全長の上限を確認した
- □ 全幅の上限を確認した
- □ 全高の上限を確認した
- □ 重量条件を確認した
- □ 最低地上高の条件を確認した
- □ タイヤ外幅の条件を確認した
- □ ドアミラーやオーバーハング等の追加条件を確認した
- □ ルーフボックス・キャリア・エアロ等の装備条件を確認した
- □ 自分の車と同じ年式・型式・グレード・仕様の数値を確認した
- □ 制限値と同値の項目がないか確認した
- □ 公開されていない必要条件を「制限なし」と考えていない
利用条件
- □ 駐車場は予約制か先着順か確認した
- □ ハイルーフ枠など対応区画の条件を確認した
- □ 入出庫できる時間を確認した
- □ 満車時・条件外時の代替駐車場を確認した
「車両適合」と「利用条件」を分けておけば、
「車は入るけれど空いていない」
「空いているけれど車が入らない」
という混同を防ぎやすくなります。
よくある質問
Q. 全高1,550mm以下の駐車場に、全高1,550mmの車は入れますか?
「以下」という表示だけを見れば数値上は範囲内ですが、差が0mmです。
この記事では、制限値と車両値が同じ場合は「要確認」として考えます。
車両形状や装備、設備固有条件などもあるため、数値が同じという理由だけで「必ず入れる」とは判断しない方が安全です。
Q. ドアミラーを含んだ幅も確認した方がいいですか?
駐車場側がミラーや最大幅に関する条件を示している場合は確認が必要です。
メーカーによっては、駐車場検討用として「ドアミラーを含んだ最大幅」を車種別に公開しています。
全幅だけで判断せず、駐車設備側が求めている項目を確認してください。
Q. 軽自動車なら機械式駐車場に入れますか?
一律には判断できません。
背の高い軽自動車では、全高条件を超える場合があります。
また、最低地上高や装備など別条件が設定されていることもあります。
軽自動車という区分ではなく、自分の車の数値で確認します。
Q. SUVやミニバンは機械式駐車場を使えますか?
車種・仕様・駐車設備によって異なります。
特に全高・全幅・重量・タイヤ外幅などを確認し、ハイルーフ枠の有無や車種固有の制限も確認します。
Q. 駐車場の「重量」は車両重量と車両総重量のどちらですか?
駐車場側の表記によります。
「車両重量」「車両総重量」と明示されていれば同じ項目と比較できます。
単に「重量」とだけ書かれていて定義がわからない場合は、公開情報だけでは確定できない条件として扱うのが適切です。
Q. ルーフボックスやキャリアを付けている場合はどうすればいいですか?
純正状態のカタログ全高だけで判断しないようにします。
装着後の実際の高さを確認し、さらに駐車場側がキャリア装着車そのものを不可としていないか確認します。
Q. ホテルの駐車場が使えない場合はどうすればいいですか?
ホテル公式が案内している提携駐車場や周辺駐車場がないか確認します。
ホテル駐車場が条件外でも、近隣に自分の車の条件に合う駐車場があれば宿泊候補として検討できます。
ただし、代替駐車場についてもサイズ・重量・利用時間などの条件確認が必要です。
まとめ|ホテル駐車場は車名ではなく条件を一つずつ確認する
ホテルに「駐車場あり」と書かれていても、それだけで自分の車が利用できるとは判断できません。
確認の基本は、
この3段階が基本です。
特に確認したいのは、
- 全長
- 全幅
- 全高
- 車両重量
- 車両総重量
- 最低地上高
- タイヤ外幅
です。
さらに、ドアミラー、オーバーハング、ルーフキャリア、エアロパーツ、タイヤ・ホイールなども確認対象になる場合があります。
そして、公開されている寸法・重量条件の範囲内であることと、実際に必ず入庫できることは同じではありません。
制限値と同値の項目がある、重量の定義がわからない、必要な条件が公開されていない、といった場合は無理に「大丈夫」と判断せず、要確認として扱う方が安全です。
加えて、車両条件と、予約・先着順・満車といった利用条件は切り分けて考えます。
ホテル駐車場が使えない場合でも、提携駐車場や周辺駐車場を利用できることがあります。
「軽だから大丈夫」「SUVだから無理」「駐車場ありだから停められる」と車名やイメージだけで判断せず、自分の車と駐車場の条件を一つずつ確認することが、車でホテルを選ぶときの基本です。
※駐車場の料金・予約条件・収容台数・駐車サイズ・重量等の情報は変更される場合があります。ご利用前に最新情報を現地または公式情報でご確認ください。